XMLファイルの詳細
ライブラリの情報、フィールドのタイプ、フィールド値を書き出すことができます。
 

eXtensible Markup Language (アスキーデジタル用語辞典より)

HTMLのようなシンプルなフォーマットで文書構造を記述でき、独自にタグを定義できることが特徴のマークアップ言語。1998年にW3C(World Wide Web Consortium:WWWで使われる技術を標準化する団体)により標準化勧告され、現在はインターネットのさまざまな分野での応用が進められている。

 独自にタグを定義できるという特徴は、単なる文書を「データ」として処理することを可能にするものである。言いかえれば、XMLで記述した文書は、たとえば「<価格>」というように人間が理解しやすい構造で内容を記述できるうえに、「スキーマ」を使うことで<価格>タグに書かれた「数字」を、あるアプリケーションの「価格を表わす数値データ」として利用することができる。スキーマとはXML文書内のデータを定義する情報のことで、XML Schemaなどが有名。

 XMLの普及がもっとも見込まれているのは、企業間(B to B)の電子商取引においてである。これまで企業は、オンライン(主に専用線)で物品の調達や流通を行なえる仕組みを作ってきたが、電子的な取引情報の交換(EDI:Electronic Data Interchange)には専用のシステムが必要である。このEDIシステムをXMLで構築すれば、インターネットを利用し、Webブラウザベースで電子商取引を行なうことが可能になる。これは、システムの大幅なコスト削減につながるだけでなく、共通のフォーマットを利用することで取引に参加できる企業を拡大することができる。なお、XMLによる企業間EDIを実現するには共通のスキーマを用いる必要があるが、XSLT(eXtensible Stylesheet Language Transformations)というコンバータを使って変換する仕組みも用意されている。

 現在は、IBMやオラクル、マイクロソフトといった多くのソフトウェアベンダーが自社製品をXMLに対応させているだけでなく、インフォテリアの製品群のようにXML関連のツールも充実してきた。特にマイクロソフトは.NET戦略の中心にXMLを据え、XMLをベースにして同社の各種機能を統合しようとしている。その中核になる製品は「BizTalk Server 2000」で、企業内や企業間のデータ通信を行なうXMLのフレームワークと、開発環境を提供する予定だ。

 
書き出し機能と書き出される内容について
書き出される書式について
詳細
このファイルの説明
デヂエについて
ライブラリについて
フィールドについて
レコードについて
DTD ファイルについて
 
■書き出し機能と書き出される内容について
 
  • メニューにあるリンクをクリックすることで、XML 形式のファイルが書き出されます。
  • 実行したライブラリのレコード、フィールドについて、アクセス権 / 絞り込みで閲覧できないデータ以外は、すべて書き出します。
  • 書き出す順番は、レコード番号順です。
  • フィールドの書き出し順番は、フィールド設定での順番です(フィールド一覧で上からの順で書き出します。
書き出しの項目 内容
デヂエ バージョン
ライブラリ ライブラリ名
ライブラリID
フィールド

フィールド名
フィールドID
フィールドタイプ

【!】

XML書き出し時のレコード一覧ビューに関わらず、そのユーザーが閲覧できるフィールドすべての情報が書き出されます。

レコード

レコードID
登録者
登録日時
更新者
更新日時

各レコードの値
 フィールドタイプ
 フィールドID
 設定されている値

【!】

フィールドタイプ:自動ルックアップの時の書き出し内容
 参照しているライブラリID
 参照しているレコードID
 参照している値(設定されている値)


【!】

XML書き出し時のレコード一覧ビューに関わらず、そのユーザーが閲覧できるフィールドすべての情報が書き出されます。

その他

xml のバージョン(1.0)
使用文字コード(シフトJIS)
DTD ファイルの アクセスURL

【!】

書き出せなかった場合

レコード閲覧権がない状態で、XML書き出し実行のURLに直接アクセスした場合は、レコードが参照できないエラーを XMLの形式で書き出します。形式は以下となります。

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
<!DOCTYPE dezie SYSTEM "(DTDファイルのURL)">

<dezie version="4.0">
<error>13875</error>
</dezie>

 
■書き出される書式について
 

書き出される XML ファイルの大まかな書式は以下になります。

このファイルの説明が書いてあります。
<dezie> </dezie> まで、デヂエの情報が書いてあります。
  <library> </library> まで、ライブラリの情報が書いてあります。
    <field-list> </field-list> まで、このライブラリのフィールド情報が書いてあります。
      <field> </field> まで、フィールドの情報が書いてあります。
      </field> 【!】<field> 〜 </field> は、閲覧アクセス権のあるフィールド数分繰り返します。
    </field-list>  
    <record-list> </record-list> まで、このライブラリのレコード情報が書いてあります。
      <record> </record> まで、レコードの情報が書いてあります。
      </record> 【!】<record> 〜 </record> は、XML書き出し時に閲覧できるレコード数分繰り返します。
    </record-list>  
  </library>  
</dezie>  
 
■詳細

●このファイルの説明

最初の 2行で、このファイルの説明をしています。

1 <?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS" ?>
2 <!DOCTYPE dezie SYSTEM "(DTDファイルのURL)">

1 行目は、 以下のことを示しています。

・このファイルが XML であること
・XML のバージョン1.0 であること
・使用している文字コードが シフトJIS であること

2 行目は、以下のこと示しています。

  • このファイルがデヂエというシステムのドキュメントであること
  • 文書定義ファイルの場所は、(DTDファイルのURL) であること
    例) http://bozuman/cbdb/dezie-yyyymmdd.dtd

※DTDファイルについては、こちらを参照してください

●デヂエについて

デヂエの情報を <dezie> タグを使って表現します。

<dezie version="(バージョン番号)">

[ここに、ライブラリ、フィールド、レコードの情報が書き出されます]

</dezie>

書き出し対象となっているデヂエのバージョンが、(バージョン番号) であることを示します。バージョン番号はメジャーバージョンのみです( (4.0(0.1) の場合は、"4.0" という表記になります。)。

 

●ライブラリについて

ライブラリの情報を <library> タグを使って表現します。

<library id="(ライブラリのID)" name="(ライブラリの名前)">

[ここに、フィールド、レコードの情報が書き出されます]

</library>

書き出し対象となっているライブラリのID(did)が(ライブラリのID)、名前が(ライブラリの名前)であることを示します。

 

●フィールドについて

フィールドの情報を <field-list> タグ、<field> タグを使って表現します。

<field-list> タグで、フィールド一覧を表現します。

<field-list>

[ここに、各フィールドの情報が書き出されます]

</field-list>


<field> タグで各フィールドの情報を表現します。

各フィールド情報の書式は、<field> で始めて </field> までとして、 フィールド id / フィールドタイプ / フィールド名 が書き出されます。

<field id="(フィールドのID)" type="(フィールドのタイプ)">(フィールドの名前)</field>

<field>〜</field> は、書き出されたフィールド数個分繰り返されます。

【!】 フィールドタイプの表記について
以下のようになります。この表記は、レコード情報の表記でも使用します。
表記名 意味(フィールドのタイプ)
String 文字列(1行)
Text 文字列(複数行)
URL URL
Select メニュー(文字列)
User メニュー(ユーザー)
Radio ラジオボタン
Boolean チェックボックス
Number 数値
Calc 自動計算
Date 日付
Time 時刻
DateTime 日付時刻
TimeSpan 時間量
TimeCalc 時間計算
File ファイル
Image イメージURL
Numbering 自動採番
Relation 自動ルックアップ
 
●レコードについて

レコードの情報を <record-list> タグ、<record> タグ、<value> タグ 等を使って表現します。

<record-list> タグで、レコード一覧を表現します。

<record-list>

[ここに、各レコードの情報が書き出されます]

</record-list>


<record> タグで各レコードの情報を表現します。

各レコード情報の書式は、<record> で始めて </record> までとします。

<record id="(レコード番号)">
 <create-time>(レコード登録日時)</create-time>
 <creator id="(レコード登録者のユーザーID)">(レコード登録者のユーザー名)</creator>
 <modify-time>(レコード更新日時)</modify-time>
 <modifier id="(レコード更新者のユーザーID)">(レコード更新者のユーザー名)</modifier>

   [ここに、書き出したレコードのフィールド数分レコード値の情報が書き出されます]

</record>

<record>〜</record> は、書き出されたレコード数個分繰り返されます。

  • レコード番号(rid) は、(レコード番号) であることを示します。
  • レコードの登録日時は、(レコード登録日時) であることを示します。 (<create-time>タグ)
  • レコードの登録者の ユーザーID と ユーザー名は、(レコード登録者のユーザーID)(レコード登録者のユーザー名) であることを示します。 (<creator>タグ)
  • レコードの更新日時は、(レコード更新日時) であることを示します。(<modify-time>タグ)
  • レコードの更新者の ユーザーID と ユーザー名は、(レコード更新者のユーザーID)(レコード更新者のユーザー名) であることを示します。 (<modifier>タグ)
【!】

レコード登録者、レコード更新者の情報を持たないレコードの場合は、レコード登録者(<creator>タグ)、レコード更新者情報(<modifier> タグ)は書き出されません。


<value> タグで各レコード値の情報を表現します。

各レコード値の情報の書式は、<value> で始めて </value> までとします。

基本の書式は以下となります。

<value type="(フィールドのタイプ)" id="(フィールドのID)">(レコード値)</value>

<value>〜</value> は、書き出されたレコードが持つフィールド数個分繰り返されます。
レコード値が設定されているフィールドのタイプとID、設定されているレコードの値は、(フィールドのタイプ)(フィールドのID)(レコード値) であることを示します。
フィールドのタイプについては、<field>タグ と同じ表記になります。

【!】

書き出されるレコードのフィールド数は、閲覧できるフィールド数(閲覧アクセス権のあるフィールド数)と同じです。
ただし、(レコード値) に値が入っていない、エラーになっているフィールドは、書き出されません (該当の<value>〜</value>が書き出されません。)。

フィールドタイプ:URL の場合の書式

レコード値が、URL になるため、<url>タグ でレコード値を表現します。

<value type="(フィールドのタイプ)" id="(フィールドのID)"><url>(レコード値)</url></value>

リンク名が設定されている場合は、<url>タグ に alias="(リンク名)" 表記を追加します。(リンク名) は、設定されているリンク名を示します。

<value type="(フィールドのタイプ)" id="(フィールドのID)"><url alias="(リンク名)" >(レコード値)</url></value>

フィールドタイプ:イメージURL の場合の書式

レコード値が、URL になるため、<url>タグ でレコード値を表現します。

<value type="(フィールドのタイプ)" id="(フィールドのID)"><url>(レコード値)</url></value>

フィールドタイプ:ファイル の場合の書式

レコード値となるファイルの情報について、<file> タグと そのファイルへアクセスできるURL を <url> タグを使って表現します。

<value type="File" id="(フィールドのID)">
 <file mime="(ファイルのMIMEタイプ)">(レコード値:ファイル名)<file>
 <url>
(ファイルへのアクセスURL)</url>
</value>

  • フィールドID は、(フィールドのID) であることを示します。
  • 設定してあるファイルの MIMEタイプ は、(ファイルのMIMEタイプ) であることを示します。
  • 設定してあるファイルの名前 は、(レコード値:ファイル名) であることを示します。
  • 設定してあるファイルへアクセスするURL は、(参照元のフィールドのタイプ) であることを示します(書き出されている URL にアクセスすると、ファイルがダウンロードされます。)。

フィールドタイプ:日付、時刻、日付時刻場合の書式

日付、時刻、日付時刻場合の場合は、<date><time><datetime>タグ を使ってレコード値を表現します。

(レコード値) の書式は、以下になります。

フィールドタイプ レコード値の書式
日付 <date>[YYYY]-[MM]-[DD]</date>
時刻 <time>[HH]:[MN]:[SS]</time>
日付時刻 <datetime>[YYYY]-[MM]-[DD]T[HH]:[MN]:[SS]</datetime>
  • YYYY) :年を4桁の数値(西暦)で表示します。
  • (MM) :月を2桁の数値で表示します。
  • (DD) :日を2桁の数値で表示します。
  • (HH) :時を2桁の数値で表示します。
  • (MN) :分を2桁の数値で表示します。
  • (SS) :秒を2桁の数値で表示します。
  • 秒はフィールドの設定に関わらず、必ず書き出します。

フィールドタイプ:時間量の場合の書式

時間量の場合は、<timespan>タグ を使ってレコード値を表現します。また、単位によって書き出される書式が変わります。

書式は以下になります。

  • 時間量を示すタグ<timespan> 〜 </timespan>の間に値を表記します。
  • 値の先頭には、時間の期間を示す「P」を表記します。
  • 日→時間→分→秒 の順で左から表記します。
  • 日、時間、分、秒の単位を示す語を「D」「H」「M」「S」とします。
  • 「日」と「時間、分、秒」の間には、区切り「T」を表記します。
時間量の単位と表記例
時間量

の単位
(レコード値) の内容
日時間分秒 <timespan>P(日に設定した値)DT(時間に設定した値)H(分に設定した値)M(秒に設定した値)S</timespan>
日時間分 <timespan>P(日に設定した値)DT(時間に設定した値)H(分に設定した値)M</timespan>
日時間 <timespan>P(日に設定した値)DT(時間に設定した値)H</timespan>
<timespan>P(日に設定した値)D</timespan>
時間分秒 <timespan>PT(時間に設定した値)H(分に設定した値)M(秒に設定した値)S</timespan>
時間分 <timespan>PT(時間に設定した値)H(分に設定した値)M</timespan>
時間 <timespan>PT(時間に設定した値)H</timespan>
分秒 <timespan>PT(分に設定した値)M(秒に設定した値)S</timespan>
<timespan>PT(分に設定した値)M</timespan>
<timespan>PT(秒に設定した値)S</timespan>
 

フィールドタイプ:時間計算の場合の書式

時間計算の場合は、<date><time><datetime>タグ を使ってレコード値を表現します。計算結果により書式が変わります。時間量の場合は、単位は「日時間分秒」になります。

計算結果 (レコード値) の内容
日付 <date>[YYYY]-[MM]-[DD]</date>
時刻 <time>[HH]:[MN]:[SS]</time>
日付時刻 <datetime>[YYYY]-[MM]-[DD]T[HH]:[MN]:[SS]</datetime>
時間量 <timespan>P(計算結果:日)DT(計算結果:時間)H(計算結果:分)M(計算結果:秒)S</timespan>

フィールドタイプ:自動ルックアップの場合の書式

参照元(自動ルックアップで参照しているレコード)の情報を表示します。参照元のレコード値情報は、<reference>タグ を使って表現します。参照元の値が設定されていない、アクセス権によって参照できない場合は、<value>タグ から書き出されません(すべての情報が書き出されません。

<value type="Relation" id="(フィールドのID)">
 <reference library-id="(参照元のライブラリID)" record-id="(参照元のレコード番号)">
  <value type="(参照元のフィールドのタイプ)" id="(参照元のフィールドのID)">(参照元のレコード値)</value>
 </reference>
</value>

【!】

参照元のレコード値情報の書式は、通常の<value>〜<value>の書式と同じです(この例では基本的な書式としています。)。

  • このライブラリのフィールドID は、(フィールドのID) であることを示します。
  • リレーション設定で関連づけした先のライブラリのID は、(参照元のライブラリID) であることを示します。
  • 自動ルックアップで参照しているレコードのID は、(参照元のレコード番号) であることを示します。
  • 自動ルックアップで参照しているレコードのフィールドタイプ は、(参照元のフィールドのタイプ) であることを示します。
  • 自動ルックアップで参照しているレコードのフィールドID は、(参照元のフィールドのID) であることを示します。
  • 自動ルックアップで参照している値は、(参照元のレコード値) であることを示します。
 
■DTD ファイルについて
 

Document Type Definition (アスキーデジタル用語辞典より)

SGMLで使われる、文書型定義。SGMLは汎用マークアップ言語であり、どのような要素をどのようなタグを用いてマークアップするかは用途に応じて任意に決められる。そして、それを決めるのがDTDの役目でもある。データベースの“スキーマ”に相当するものと考えてもよいだろう。HTMLはSGMLに基づいてDTDを定義して作成したものだし、同様にXMLに基づいてWeb開発言語として同じくDTDで定義されているのがXHTMLということになる。

デヂエに当てはめると、「XML書き出し」機能によって書き出される XMLファイルの 書式式を決めているファイルということになる。

 

 

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