2009年春に発売する「サイボウズ Office 8」と「サイボウズ デヂエ 8」。製品発売までの間、開発者担当者が順番にこだわりの"8"新機能を、紹介していきます。
第二回は「サイボウズ デヂエ 8」製品開発責任者の門屋に、こだわりの新機能をインタビューした。
サイボウズ 松山オフィス初の製品である「サイボウズ デヂエ 8」。
門屋は「サイボウズ デヂエ 8」の開発責任者をつとめると共に、松山オフィス開発部を立ち上げる役割も担っている。
まず、一番の目玉として「クロス集計」機能を搭載しました。
今までも集計機能は搭載していましたが、必要最小限の機能のみで、ちょっとしたことでもExcelで集計し直す必要がありました。
「デヂエ 8」でクロス集計を搭載したことによりもう一歩進んだ集計結果をWeb上で手軽に閲覧できるようになります。
はい。プロダクトマネージャー(製品企画責任者)と相談し、クロス集計を搭載するからには日付フィールドをもっと柔軟に扱えることが必要であると考えました。
今までは、日付項目とは別に"月"フィールドを用意するなど、運用でカバーしていただいていたお客様もいらっしゃいましたが、「デヂエ 8」からはより効率的に使っていただけると思います。
現在のバージョンに搭載されているCSV読み込み / 書き出しを、コマンドラインから実行する機能を用意しました。
あらかじめ読み込み/書き出しのコマンドをスケジューリングしておくことで、指定したライブラリへのCSVファイルの入出力を自動で行えます。
また、読み込み前にレコードを削除するかどうか、という指定もできます。
社内システム構築を行っていた前職の経験から、システム間の連携はとても重要なポイントであると考えていました。
多くの企業では、顧客データや商品データベースなどを基幹システムの中に持っています。こららのデータを「デヂエ」で活用するためには、別途「デヂエ」に情報をコピーする必要がありました。
しかし、変更があるたびに双方のデータを更新することは非効率。マスタデータは一元化するべきなのです。
今回コマンドラインからCSVファイルを入出力できるようにしたことで、システム間のデータ同期(※)など連携の可能性が大きく広がったと思います。
(※)連携先のシステムでもCSVファイルの入出力機能が搭載されており、かつ同期を取るバッチファイルを用意する必要があります。
田中のインタビューにもある通り、「デヂエ 8」は「Office 8」と連携することが大きなポイントでした。
しかし「デヂエ」開発者としては、現在「デヂエ」を使っていただいているお客様に喜んでもらいたいという思いが強くあります。
今回紹介した機能以外にも様々な強化を行っていますので、「デヂエ 8」が出て便利になったと感じてもらえれば良いなと思っています。