2009年春に発売する「サイボウズ Office 8」と「サイボウズ デヂエ 8」。製品発売までの間、開発者担当者が順番にこだわりの"8"新機能を、紹介していきます。
第1回は「サイボウズ Office 8」製品開発責任者の田中に、新しい"8"のポイントをインタビューした。
開発責任者とは製品企画責任者である「プロダクトマネージャー」と共に製品の要件定義を行い、製品の開発、修正、発売までのマネジメントを行ういわば製品開発の要といえる立場である。
「Office 8」の中で「デヂエ」を使えるようになったことですね。
今までもユーザー情報や共通認証でシングルサインオンはできましたが、今回は完全に「Office 8」の一部として「デヂエ」を利用出来るようになりました。
また煩雑な設定作業をなくし、インストールさえすれば、すぐに一緒に使うことができるようになっています。
「サイボウズ Office」はどのような会社でも便利に使える汎用的なものと考えていますが利用しているお客様にはカスタマイズしたいというニーズもありました。
しかし、アプリケーションや機能を無数に追加していくことは、その機能を使わないお客様にとって、かえって煩雑になり負担につながってしまいます。
そこで、出した答えのひとつが「デヂエ連携」でした。
今回業務に合わせて自由にアプリケーションを作成できる「デヂエ」を連携したことで「Office 8」にはない機能を補完できるようになるのではと考えています。
これはおすすめというよりチャレンジした部分なのですが「メニューバー」ですね。
「Office」では今まで、初めて使う方やパソコン操作に不慣れな方がわかりやすく使えることを第一に追求しています。
そのために、すでに使いこなしている方の効率化は犠牲になっている部分がありました。
今回、色々な立場の方がそれぞれ使いやすくするために、できることはないかと考えた結果、チャレンジしたのがこのメニューバーなのです。
ただし、これが完成形と考えているわけではなく、このバーを搭載したことによって、「こうしたらもっと効率よく出来るのではないか」というような声を多くいただけたらいいなと思っています。