開発者が語る、新しい"8"

2009年春に発売する「サイボウズ Office 8」と「サイボウズ デヂエ 8」。製品発売までの間、開発者担当者が順番にこだわりの"8"新機能を、紹介していきます。

Office 8 UI責任者 河内山 琢哉

第四回は「サイボウズ デヂエ 8」の要件策定にお客様担当として参加した和泉にインタビューした。

バージョン 4 時代から「サイボウズ デヂエ」に関わり、人一倍製品への愛着がある和泉は、「今デヂエを使っているお客様が便利になる機能」を中心に要件を提案したという。

使い込んでいる方にこそ知ってほしい
レコード値の「一括編集」機能を搭載

− 「サイボウズ デヂエ 8」新機能のうち現在ご利用中のお客様におすすめの機能を教えてください。

一見目立ちませんがレコード値の「一括編集」機能がおすすめです。
現在のバージョンにも文字列置換機能がありますが、特定の文字列を置き換えることに限定されていました。
「デヂエ 8」では文字列に加え、チェックボックスなども一括で更新することができます。
承認したいレコードのチェックボックスを一括でONにしたり、複数レコードの承認者欄に自分の名前を一括で入れるといった、今までできなかった空白フィールドの置換も可能となりますね。

クリックで拡大表示

「デヂエ 8」では、「文字列置換」に加え、「データ更新」メニューを用意した。
特定のフィールドを一括で更新することができる。

− 新しく追加したフィールドに特定のレコード値を入れたいような場合、現在のバージョンではCSV読み込みを行わないといけませんでしたね。

はい。「デヂエ 8」からはこのような場合も一括でデータを入れることができるようになります。意外とこのようなケースは多く、社内運用でも「使ってみると便利」との声が多くあがりました。
「デヂエ」を使い込んでいる方には特に便利に使っていただけるのではないかと思っています。

大量のメール通知を効率よく確認できる
メール通知に新機能を追加

− 今回、メール通知機能も強化したと聞きました。

「デヂエ」では新しくレコードが追加されたり、レコードを更新したタイミングでメール通知を行う機能があります。
新しい情報に気づくために便利な機能ですが、頻繁に更新するライブラリでは一日に大量のメール通知が届きます。
この大量のメールを簡単に振り分けできるよう、新バージョンではメールの「件名」に工夫をしました。

− 具体的にはどのように変わったのでしょうか?

メールの件名にフィールドの「値」を設定できるようになりました。
たとえば、「デヂエ」でクレーム管理を行っている場合、お客様名をメールの件名に設定することができます。
こうすれば、営業担当の方は自分のお客様かどうかをメールの件名だけで判断でき、効率よく確認ができるようになります。

クリックで拡大表示

「デヂエ 8」では、メール通知の件名にフィールド値を設定できるようになった。
また、プレビュー画面は設定した値が即座に反映されるように変更している。

− 最後にひとことお願いします。

バージョン 4の時代から「デヂエ」に関わってきましたが、今回のバージョンアップは今までで一番お客様のご要望を反映することができたと思っています。
見た目ががらっと変わったため、抵抗を感じてしまうお客様もいらっしゃるかもしれませんが、"便利"がたくさん詰まった「デヂエ 8」なので、ぜひ新しいバージョンをご活用いただければと思います。