開発者が語る、新しい"8"

2009年春に発売する「サイボウズ Office 8」と「サイボウズ デヂエ 8」。製品発売までの間、開発者担当者が順番にこだわりの"8"新機能を、紹介していきます。

Office 8 UI責任者 河内山 琢哉

「Office」シリーズの特徴である"使いやすさ"は、UI(インターフェース)によるところが大きい。

第三回は「Office」シリーズの伝統を守りつつ、新たな挑戦をしている「サイボウズ Office 8」のUI設計責任者 河内山にインタビューした。

待望のスケジュール新機能
「印刷」と「色でのマーキング」に対応

− まず、「Office」シリーズのUI(インターフェース)を設計する上でのこだわりを教えてください。

設計に関しては、初めて使う方と慣れている方のことを常に意識しています。できるだけカスタマイズなしで両方のユーザーさんに喜んでいただけるUIを追い続けています。

見た目部分に関していえば、「かんたんで楽しく使えそうなポップなイメージ」を表現できるように心がけています。アイコンの色に意味を持たせるなど、情報デザインにも力を入れています。
また、間隔や配置を調整して、より心地よく見やすい画面を目指しています。今回「個人日予定・週予定」の画面を、予定が多い方でも見やすいように、ブラウザーの横幅いっぱいに予定が表示されるよう変更しました。

− 「Office 8」では特にスケジュール画面を強化していますね。

はい、お客様から特に多く要望をいただいていたスケジュールの「印刷」と「色でのマーキング」を搭載いたしました。
個人の予定(日・週・月)を印刷に適した表示に変換して出力することができるようになります。 また、フォントサイズや横幅をカスタマイズできる「印刷設定」もぜひ触っていただきたいですね。

「色でのマーキング」は手帳に付箋を貼る感覚で「Office 8」の予定に色を付けることができます。
他のユーザーからは見えませんので、自分だけのマークを自由に付けられます。
この他にもスケジュールには様々な工夫をしているので楽しみにしていただければと思います。

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付箋を貼る感覚で、「Office 8」のスケジュールへ色を付けることができる。

"わくわく感"を大切にしたい
トップページのドラッグアンドドロップ機能

− 今回、社内で「ユーザービリティテスト」を実施したと聞きました。
  テストによってどのような結果が得られたのでしょうか。

「Office 8」ではトップページの「最新情報」や「リンク集」などのパーツをドラッグアンドドロップで移動できる機能を搭載したのですが、ユーザービリティテストの結果は散々でした。

開発メンバーにとっては違和感がない機能だったのですが、新入社員や営業部門のメンバーにとっては馴染みがない人も多く「知らないうちに場所が変わると困る」という声も出ました。かなり悩みましたが、最終的に移動操作の際にワンクッション入れる設計にしました。

途中で「この機能はなくてもいいのではないか」という意見もありました。
でも、初めは懐疑的だった人もパーツを動かしている時は笑顔なんですよ。
「Office」は"わくわく感"や"操作の楽しさ"を大切にしたいという思いが強く、もう1人のUI設計者と開発メンバーであきらめずに調整を繰り返しました。
自信作なのでぜひ体感していただきたいと思います!

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「Office 8」のトップページはドラッグアンドドロップで自由にレイアウトを変更できる。