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サイボウズの在宅勤務制度 試験導入レポート

サイボウズ社員 匿名座談会 〜果たして本当に在宅勤務制度を運用できるか?〜 2010年8月から在宅勤務制度の試験運用を始めたサイボウズ。8月中旬時点で、すでに数人の社員が在宅勤務制度を利用しているものの現場のメンバーや部下を持つ管理職は実際どのように感じているのか、戸惑いはなかったのか。匿名座談会で本音を聞いてみました。

座談会参加メンバー(匿名)
育児代表 ウミノ 開発本部所属 一児の母 育児代表 コヤマ カスタマー本部所属 一児の母 上司代表 ヤマダ カスタマー本部 部長 タナカの上司で二児の父 通勤時間が長い代表 タナカ カスタマー本部所属 通勤時間1時間以上

−まず、みなさん、在宅勤務制度は使われましたか?

ウミノ:
私は昨日!
タナカ:
私も先週。 うちの部署はすでに3〜4人申請してるかも。
コヤマ:
私はまだ取ってないです。
周りは営業で若いメンバーが多いし、どうしようかな、と。

−やっぱり部署によって取りづらい、取りやすいがあるんでしょうか。

ヤマダ:
部署というより、上司の性格によるかもね。
今は、上司に判断がゆだねられているから。
コヤマ:
あと、子供が居る場合、急に熱を出したとか、当日急に、ってことも多いんですよね
タナカ:
お子様の都合の場合は当日申請でもいいみたいだよ。
コヤマ:
あ、そうなんだ。まだちゃんと制度を理解していないかも、、、

−ウミノさんは昨日が初めての在宅勤務ですよね?

ウミノ:
区役所に行きたい用事があって、今までだったら有休を取っていたけど、せっかく在宅勤務の試験期間中だったから、在宅勤務にしてみました。
ただ、子供は預けました。
子供が近くにいると遊んであげないといけないから仕事にならなくて、、、
コヤマ:
それはわかる!
ヤマダ:
そうだよね。うちは小学生だけど、それでもムリ。
ウミノ:
でも、在宅勤務のおかげで、朝ご飯をゆっくり一緒に食べられたし、通勤時間を育児に使えるのが良かった!
あと、保育園の手続きとか、予防接種とか、1時間くらいしかかからない用事があるときに使えるなと。

−仕事面ではどうでしたか?

ウミノ:
上司に成果を報告するために、形にしやすいものをあらかじめ選んでおかないといけないなと思う。
あとは、1日誰ともしゃべらないっていうのがつらかったかも。
開発は普段からテレビ会議も多いから、Skypeで先輩と話したりしようかなと思ったんだけど、拒否されました(笑)

−タナカさんは先週1日在宅勤務でしたよね?

タナカ:
通勤時間がない分、仕事に向かうまでのゆとりが沢山あるから落ち着いて仕事ができた。
就業時間中は普段とほとんど変わらないから、効率も同じくらい。
ただ、「ちゃんと仕事してますよー」ってアピールしなくちゃっていう焦りがあって、グループウェアの返事はいつもより速かったかも(笑)
コヤマ:
雑談もしないし、打ち合わせもないから速いよね。

−ヤマダさんの部署はすでに複数のメンバーが在宅勤務制度を申請していますよね。
 決裁や評価は部長の裁量に任せられていますが、どう判断しているのでしょうか?

ヤマダ:
まだ始まったばかりでわからない部分も多いのですが、すべては信頼度かな、と。
成果物で判断といっても、厳密に言うと、たとえばひとつの資料を作るのにその人は通常どのくらいかかって、今回はどうだったかっていうのは測り切れないから。

信頼度は職階に合わせて基準を作ろうと思って新卒〜2年目は原則はNG。中堅は申告した業務をきっちりやればOK、マネージャー層は無条件にOKとしようかなと思っています。
ただ今は試験期間中だから1人1回ずつは取ってもらって良いかなと思っていますが。

あと、不公平感は生まないようにしたい。
誰かが「あの人はサボってる」と思った瞬間にアウト。
だから一番遅刻が多い人が、一番在宅勤務を取得するというのはなしです。

−すみません。。。

以上、取り留めのない座談会となりましたが、在宅勤務を取得したメンバーは、すでに何らかの効果を感じているようです。
グループウェアを利用した情報共有によって、コミュニケーションには大きな課題はありませんが、成果物の評価や部ごとの違いなど、制度はまだまだこれから整えている途中過程。
また進展があり次第お届けいたします。  つづく。