約1年3ヶ月の育児休暇から2010年4月に復職し、現在はスマートフォン用アプリケーション「サイボウズモバイル KUNAI」のプロモーションに携わっている和泉は2010年8月より、週に1度の在宅勤務を試験的に始めている。
在宅勤務を利用する前と後でどのような違いがあったのか、インタビューを行った。
−今回の在宅勤務制度試験導入は和泉さんからの希望もあり実現したと伺いました。
在宅勤務制度を希望したきっかけは何だったのでしょうか?
サイボウズは、最長6年の育児休暇など育児をしながら働く環境は整っている方だとは思います。
それでも復職する際に感じたのが、保育園の送り迎えに間にあう時間の範囲内できっちりと終わる仕事はサイボウズにはないなということでした。
そもそも自分自身も、そのような仕事を望んでいるのではなく、やりがいのある仕事をしたいという気持ちもあります。
実際、立ち上げたばっかりの「サイボウズモバイル KUNAI」のプロモーションというやりがいのある仕事をさせてもらっているのですが、出社している時間だけでは業務は終わらず、子供を寝かせた後の時間を業務に使えたら、という思いがありました。
6月頃ミーティングで社長の青野と話をする機会があり、そのことを話してみたら、いつのまにかとんとん拍子に決まっていました。
産休から復職する社員が急に増えたこともあり、ちょうど人事でも検討していたのではと思いますが、まさか2ヶ月で決まるとは思いませんでしたね。
−8月から毎週水曜日を在宅勤務とされていますが、どのような業務を行っていますか?
資料作成など在宅勤務の方が効率がよい仕事を水曜日にまとめて行っています。
また、自宅からもグループウェアは閲覧できるので報告・相談事項なども普段とあまり変わりなく行えています。
上司の理解もあり、今のところ特にコミュニケーション上の問題は感じていませんが、仕事をしている姿が他の人から見えない分、きちんとやらないといけないというプレッシャーはありますね。
また、配属したばかりの後輩ができたので、離れた場所でもきちんとケアしないといけないなと思っています。
−在宅勤務を行って、どのような効果がありましたか?
子供と一緒にいる時間を長く持てるのが、やはり良いですね。
普段は、寝ている子供を無理に起こして家を出て、7時半には保育園に預けていますが、在宅勤務の日は、子供が自然に起きるのを待ってからゆっくり朝食を取れます。
また、普段は帰りが20時頃になるので、保育園で夕食を食べていますが、在宅勤務ならそれもありません。
また、私の利用している保育園は8時〜19時なら担任の先生と直接話が出来るので、ほんの些細な事でも、自分の子供の様子を直接聞けるというのは親として安心できますね。
−現在は、まだ試験導入の段階ですが、今後在宅勤務制度をどのように利用したいと思っていますか?
現在はまだ子供が一歳なので今の制度でも良いのですが、小学生くらいになったら、もっともっと子供といる時間を長く持ちたいと思っています。
やりがいのある仕事をしつつも小学校が終わる時間には家で出迎え、小学校での出来事などを聞いてあげられるのが理想ですね。
子供が小学生になるまでの間に、そのような制度を確立できたらと思っています。